五色の虹輝く

だって好きなんだもの。

物語は終わらない

どんな物語にも、必ず終わりがある。どんなに終わってほしくないと願っても、遅かれ早かれ、終わりは来てしまう。その物語を愛している人は、ずっと終わらないでほしいと、終わるはずなんてないと思っている。私も、その一人だ。だから、終わりを告げられた時、絶望のようなひどく苦しい気持ちになる。そんなはずないと現実から目をそむけたくなる。迫りくる終わりに追い詰められてしまう。でもやっぱり、終わりは来てしまう。悲しくて、苦しい。残るのは行き場のないやるせなさだけで、これからのことを考えると切なくて苦しい。苦しすぎる。

一つの物語が今、終わりを告げようとしている。それがハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか、私にはわからない。私の一番大事な、大好きな物語はまだ続いている。終わりを想像するだけで涙があふれてしまいそうになる。でも、考える。その終わりすら愛することができたら、受け止めることができたらどんなに幸せだろうか。別れはいつか来る。どんな物語もいつかは終わる。この世に永遠なんてない。現実は私たちにとってあまりにも残酷だ。でも私は、その終わりを受け止められる自分でいたいと思う。それがどんなに突然で受け入れがたいものだったとしても。きっと、そう思えば楽になれるのかもしれない。

これはあくまでも理想論であり、綺麗事だ。現実にそんな場面を迎えたら怒りとか絶望とか、マイナスな感情ばかり抱えることになるのかもしれない。ただ、物語は心の中では永遠に続いていく。それはこれからもずっとキラキラした青春の1ページであり、人生のすべてだ。